テアトルタイムズスクエアにてヴェニスの商人。最近シェイクスピアを数冊読みまして、言語学の授業でシェイクスピアの言語の使い方の巧みさをちょっと勉強しておもしろかったので。字幕監修は小田島雄志さん。映画はその時代の英語を意識して語順を当時のままにしてたりして、俳優さんたち大変だったんじゃないかな、と。私は舞台で観たことがないので比べられないけど、映画はやっぱり豪華なんでしょうね、本物のヴェニスだし雨も降らせられるし。本の世界が実写になるとこういう風にもなるんだなあと単純に楽しめました。そうそう、おととしのヴェニス旅行中にゲットーの入り口まで行ったのですが、当時のユダヤ人たちが実際にどんな目にあってたのか映画を見て(一部分だしひとつの角度からだとはいえ)わかってよかった。疑問なのは、裁判の判決。確かに勧善懲悪!って感じですっきりするけど、あれシャイロックかわいそうだなあと思っちゃうんですよね。お金が戻ってこないばかりか、娘はいなくなるし改宗させられるし。