ぼくとネモ号と彼女たち (河出文庫)

ぼくとネモ号と彼女たち (河出文庫)

一人の男の子が、愛車であるネモ号に好きなものを詰め込んで家を出て、行く先々で女の子に会っては別れ、の繰り返し。人生ってほんとこんな感じじゃないかと。現時点でどんなに仲の良い人がいても、その人との関係がずっと続くとは限らないわけで。卒業前ということもあり、いろいろ考えてしまいました。
リトル・バイ・リトル (講談社文庫)

リトル・バイ・リトル (講談社文庫)

そういえば、だいぶ前に読んだ。島本さんはすてきな文章を書きますね。街中にあふれる標語や音声案内をうるさいと感じ、なんとかすべくいろんなとこに訴える著者。学校や商店、会社に電話はもちろん、乗り込んで直談判まで。主張はわかるんだけど、なんだか暴力的な方法で戦っている様がどうにも受け入れ難かった。でもマイノリティの生き難さについてはいたく共感しました。